え~、読者の皆さんお久し振りです。主です。最近リアルのほうが忙しくてアップがだいぶ滞ってしまいました。
今回のネタですがこれは所謂陰謀論とかそういう方向性なので話半分に見ていって欲しい。
時は1987年、バーゼルにてヘルツル率いるユダヤ人がユダヤ人の国家を建設しようと奔走していた。主張としては2000年前にあったユダヤ人国家、イスラエル王国を再建しようとしたものである。
しかし、同じユダヤ人にこの運動に反対するものがいた。思想家アーサー・ケストラーである。彼は白人系ユダヤ人の起源はハザール帝国にあるとする『十三支族』という本を書いた。
↑アーサー・ケストラー
その内容はこうだ、ポーランド・リトアニア・キエフ等の東欧諸国ではその金銭感覚が評価され、国内の造幣局、金融業に多くカライ派ユダヤ人が採用されたが、彼らはハザール語を話していたという。
また、ハザール帝国崩壊時に多くのハザール=ユダヤ人は地中海を使ってスペイン・ポルトガル等の西洋世界へ渡っていった。こうして欧州の東西へ渡ったハザール=ユダヤ人はやがてヨーロッパ全土へ広がり自らを正当なユダヤ人であると名乗ったのだ。
↑ケストラー著『十三支族』
この本は各方面に大きな衝撃をあたえた。何故ならもし本当に白人ユダヤ人の起源がハザール人だとするとエルサレムに国家を建設していたヘブライ王国のユダヤ人とは違う民族であることになってしまい、全ヨーロッパのユダヤ人の故地であるエルサレムに国家を建設しようとしているシオニズム運動を根底から揺さぶることになるからだ。
しかし、この衝撃的な本を発刊してすぐにケストラー夫妻は謎の自殺をとげ、その後ケストラーにつて扱った本、新聞、ニュースに『十三支族』が登場することはなく、ユダヤ人ハザール起源説は学会で取り扱うことさえタブー視されることとなった。
↑エルサレムに国家建設を主張したシオニズム党員のヴァイツマン博士
ここからは完全に主の推測となるが、ハザール帝国が世界史の教科書に載らない理由はヘブライ王国を祖先に持つと自称するヨーロッパの現代ユダヤ人の主張と相反するからではないだろうか。まあ彼らからしてもハザール起源説を認めることはアラブ人から土地を奪った大義名分を失い、逆にテロリストにイスラエル、アメリカから失われた土地を取り戻すという大義名分を与えてしまうことになるので非常に認めがたいものがあるのだろう。
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